伝染性軟属腫(みずいぼ)は、主に小児期にみられるポックスウイルスによる感染症です。
集団生活や水遊び、タオルの共有、浴場などで肌と肌が触れ合うことで感染し、14〜50日の潜伏期間を経て、白っぽい小さな発疹が体のさまざまな部位にでてきます。
多くの場合、6か月〜3年ほどで自然に消退するものですが、アトピー性皮膚炎などで皮膚のバリア機能が低下している場合には、数が増えたり、湿疹や細菌感染を起こして悪化することがあるため注意が必要です。
治療は麻酔テープを使用し、みずいぼをピンセットで摘除することが一般的ですが、小さなお子さまでは痛みや恐怖心のため、処置が難しいことも少なくありません。
そのため、より痛みや負担の少ない治療法が求められてきたことを受け、2026年2月に、保険で受けられる新しい治療薬「
ワイキャンス」が発売されました。
「
ワイキャンス」は2歳以上のお子さまが対象で、クリニック内で薬剤を塗布するだけのもので、塗布時の痛みはなく、お子さまへの負担が非常に少ない治療法です。
治療後は、16~24時間後に自宅で薬剤を洗い流します。
薬剤を塗った部位にごく軽い水ぶくれやヒリヒリ感が出ることがありますが、通常は数日でかさぶたとなり、自然に取れていきます。
この治療をみずいぼが消失するまで3週間ごとに3〜8回ほど続けていきます。
2歳未満のお子さまや通院回数を減らしたい方、クリニックでの処置が難しいお子さまには、
M-BF Cream®(薬剤費のみ実費)による治療もご案内しています。
M-BF Cream®は銀イオンを配合した外用薬で、ウイルスの増殖を抑える作用と免疫反応を高める働きがあり、1日2回の外用で、約7〜8割の方は1〜3か月ほどでみずいぼが消退していきます。
お子さまの年齢や症状に応じて、最適な治療方法をご提案いたします。
詳しくは受診の上、ご相談ください。