ピコレーザーとはピコ秒(1兆分の1秒)単位で照射が可能な機器です。
従来のレーザーと比べ、周辺組織への熱や衝撃の拡散を最小限に抑えつつ、シミやそばかす、アザの治療を行う事ができます。痛みやダウンタイム、また治療後に一定確率で起こる炎症後色素沈着の発生が少ない事も大きな特徴です。
当院ではヨーロッパの老舗レーザーメーカーであるFotona社が開発した最新型のピコレーザー「PQX®」を採用しており、ピコスポットとピコトーニングの2種類のモードから治療法を選ぶ事ができます。
ピコスポットは、出力の強いレーザーをスポット状(3-8㎜)に照射する治療法で、部分的な色調の濃いシミやアザの治療に用います。日光黒子、雀卵斑、後天性メラノサイトーシス、口唇メラノ―シス、扁平母斑、太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着症などが主な対象疾患となります。日光黒子や雀卵斑などは1-2回で効果が得られます。
ピコトーニングは、低出力のレーザーを2-4週間毎に繰り返して照射する治療法です。
1回の効果は弱いですが、ダウンタイムがほとんどなく、広い範囲の病変に適しています。
お顔全体に照射することで、スキントーンを明るくし、キメやハリ感を良くする効果があります。
くすみ、そばかす、薄い色調の日光黒子などが主な対象疾患となります。
5回程度治療を行うと効果が実感できると思います。